慢性早剥羊水過少症候群(CAOS)
慢性早剥羊水過少症候群(CAOS)は、詳しい機序は不明ですが、胎盤周縁部からの静脈性の持続的な出血により、緩徐に進行する慢性胎盤剥離の1つで、羊水減少を伴います。
慢性早剥羊水過少症候群は、分娩7日以上前から持続する出血があり、発症当初は羊水量が正常にもかかわらず、破水の根拠もなく羊水減少(AFI≦5cm)を呈する病態です。
28週前後で早産に至ることが多く、児の予後は不良と報告されています。
慢性早剥羊水過少症候群に特化した治療法はなく、前期破水と同様の管理が行われます。
絨毛膜下血腫に羊水過少を認めた場合は、NICU併設の高次医療機関での周産期管理が推奨されています。